2017.02.14

個々を尊重するトリミングとは?

 

個々を尊重するトリミングをとても大切にしています。

そのように申し上げても、ピンと来ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

では、どのような意味合いでこのようなことを大切にしているのか・・・・。お話させていただこうと思います。

個々とは、犬、猫、本人(ペット)の事

そして、その子たちの暮らす環境(飼い主さまや家族、その方のライフスタイル)を示しています。

 

それが、『個々』であり、みんなそれぞれ違うのです。

 

①プードルなんだけど、山のぼりを趣味にしていて、わんこも一緒にアウトドアを楽しむ、歯周病になってしまったので、歯磨きを毎日時間をかけておこなっているおうち

②プードルで、お散歩はコンクリートの上で、ブラッシングに使う時間は毎日確保できているし、本犬もブラッシングが好きだ

 

③プードルで、可愛いスタイリングに憧れていて、やっているのだけど、ブラッシングが大嫌い(本犬が)、

④プードルで、マズルが長くて、まんまるなお顔にしたいのにどうしてもならない

⑤プードルで、耳の中に腫瘍ができているようで、もう何年も耳が悪くて耳だれが続いていて、お耳の毛や顔の毛がいつも毛玉になる。

⑥お子さんがいる家庭、お子さんがいない家庭

⑦フルタイムで仕事をしているまま、お仕事をしていないまま、お仕事はしていないけれど、親の介護などでとても忙しい、様々な事情。

⑧ロングヘアーの猫ちゃんだけど、ブラッシングは好きでまだまだ健康で綺麗な毛が自慢

⑨ロングヘアーの猫ちゃん、もうお年寄りで、自分でグルーミングができなくなって、毛がフェルト状の毛玉になってしまう

⑩経済的に、毎月のトリミングは少し無理がある。

 

 

まだまだ書ききれませんが、ひとことに『犬猫のトリミング』と申しましても、

 

本人(犬。猫)の体、心。

そして、その本人をとりまく環境(こちらが一番影響すると思います)

人間の経済的、時間的、精神的環境というもの。

 

これらの事を考慮し、『その子』にあったトリミングを行うのが

 

個々を尊重するトリミングです。犬や猫の声、そして家庭環境、この双方がまじりあったものが『個々』になるのです。

 

個々を尊重するトリミングができないと、いくら凄腕のトリマーであってもそれはひとりよがりにしかならない。

できたら、犬のために、猫のために、このようにしてください。

そんな思いもありますが、彼ら犬猫のよろこびあって飼い主さんの笑顔ですから。

なので、経済的に無理をしてしまってはいけません。

 

わたしたちプロの役割は、言葉を喋れない犬猫の代弁者であることです。なので、飼い主さんが気付きにくいと思われることをお話したり、提案したりします。

ですが、色々な方法や考え方もありますから、そこは選択肢として受け取っていただけると嬉しいです。

 

ぼくはブラッシングがこわいんだ

ぼくは水がこわいんだ

ぼくは大きな音がこわいんだよ

爪がのびすぎていて、あるくとき痛いんだ

さいきんおうちでつるつるすべっちゃうんだ

からだが痒いよ

毛がからまっていて、あるくときいたいんだ

おしりのとこがむずむずするんだ

前が見えにくいんだよね。ぼく、毛深いからさ

耳がいたいよ

 

そんな声を、誠実に受け取り、彼らに向き合い、家族である飼い主さんに伝えたいと思います。

どうしたらいいのかな?わからなくてあたりまえなんです。

だから、聞いてください。

 

 

 

もちろん、改善しようと思えばお金がかかることだってあります。

わたしたちも学び、向上し、設備を整え、技術や知識を整えるにも、生活するためにも、全てを無料でおこなうことはできません。

でも、誠実に、『個々を尊重するトリミング』に向き合うお約束をします。

 

できる、できない、必要、必要でない、その判断はみなさんにおまかせしますし、チョイスしやすいように、選択肢は豊富に提案したいと思いますので、拾えるところだけ拾ってくださいね。

 

 

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