我が子にとって(ペット)にとって、一番大切なことってなんでしょうか?
よく、このようなご質問を頂きますが、焦点がしぼられておらす、細かな事を申し上げることができません!というのが実のところです。
答えは、『あなた次第、その子次第』です。
何を求めているのか?どうしたいのか?それにより大きく変わってきます。決めるのも、選ぶのも、実践するのも、全て飼い主さんですからね。
例えば、このような悩みをもっている飼い主さんがいます。
●年齢は9歳の犬 プードル
●腎臓と心臓に不調があり、治らないと言われた。でも、治るものなら治ってほしい!なんとかしたい!
●体調不良の他に、破壊行動や、手入れをしようとしたときの噛み付くという問題行動に悩んでいます。でも、
『全部のことを気をつけてはいるのだけれど、時々すべてのことをできない日があり、また、トレーニングと体のケアと両方を行うことが出来ず、悩んでいます。そんな時どうしたらいいですか?』
この子、または飼い主さんには以下の事が必要であるように見えます。
①お手入れを心地よくできるようになるためのトレーニング=歯周病を改善するために必要だから。
②食事の勉強をする=不安を解消することで、毎日の食事作りが適切で楽なものになるから。
③犬のトレーニングについてトレーナーから出る指示に従い、行う=破壊行動等の問題解決に必要だから。
④筋肉量や代謝を意識して運動をする=現在頑張っている治療に必要不可欠であり、体の不調の改善に必要だから。
この中から、一番自分たちにとって必要なものを判断して選ぶ。
ただそれだけなんですね。
優先順位をつけ、自分にとって必要な事からこなしていけばいいのではないでしょうか。
仮に私だったら・・・・・
『命に変えられるものはない。』
だから、命に関わるものを優先に行います。
この子の場合、必要であろう努力すべきことからはぶけるとしたら
『③破壊行動解決のためのトレーニング』ではないでしょうか。(私だったらです)
飼い主さんが、物を壊されても愛しているからです。
口に含むと危険なもの、環境等の簡単にできること改善すればいいのです。
問題行動をおこすからと、ぽいっと放棄してしまうという選択が今も世間で行われている事は確かです。ですから、問題行動が起きる前に、学び、工夫することは大切だと思うし、トレーナーさんから指導していただくこともとても重要な事だと思います。
でも!この子の場合、またはこの飼い主さんの場合
『命がかかっている』のであれば
優先すべきことは変わってくるのではないでしょうか?
一番に体のケアを頑張りたいところですよね?
そのために、歯周病へのアプローチのための『口を触る』だけ、できるように準備しておきたいものです。もちろんそれもトレーニングですから、そこだけは必要ですが、『命がかかってるんだから!』という気合でなんとかしてきた飼い主さんを何度も見たこともあります。
ですから、質問の答えは・・・・
『あなた次第、その子次第』
という事になりますね。
仮にこの方が、一番悩んでいて解決したいと思っている事が『破壊などの問題行動』なのであれば、トレーナーさんの指示を受け、それに対する努力を一番に行うことだと思います。
何を大切に思っているのか?どうしたいのか?そのための方法は?
豊富な選択肢の中から柔軟な視点で選ぶことができているのか?
選ぶのは、決めるのは、常に自分ですから、
後に後悔の無いように予備知識と信頼できる情報源から学ぶ事が大切です。
物事は多面的で、正解も不正解もない。
ただ、目的が明確なのであれば、それに向けての方法は豊富な選択肢の中から柔軟にチョイスし、行うべきであり、時には反対の視点から見ることも必要。
そう考えます。
私の信頼できる情報源の選び方は、
『疑問に対して納得できる答えがかえってくる』ではありません。
もちろん、『この人が好きだから』でもありません。
ポイントはたくさんありますが、少しだけあげてみると・・・・
『常に学びを続けている方なのか』『別の視点をもっているのか?』
そして、自分が望む結果を出している人か?
これがとても大切です。
情報のトップでは常に研究が行われていて、常に進化しているわけですからね。