ーもくじー
- 結論
- いま、どんなお気持ちでしょうか?
- 問題や苦しみ中にあるプレゼントをみつける大切さ
- 歯磨きが愛犬との幸せな時間にかわるために
- ここのバランスとれてますか?
- しまったと気づいたのは老犬になってから
- パワーバランスを守る
- 歯磨きが絆を深め、愛を育む時間に
- やり続けるために大切なことは、否定をしないこと
- 解決のための2つの視点:やり方と在り方
- 犬は人生のコーチ
- みちに乗りましょう
歯磨きイヤイヤでお困りの方、なんとかうまくできるようになりたいと頑張り中の方へ、そのために大切な視点と考え方のようなものをお伝えさせていただきます^^
なにかのヒントやきっかけ、モチベーションが高まる理由になれたら嬉しいです

まず結論
結論からおはなしすると
いま、歯磨きに課題を感じている場合は、よろこぶべきことであり
それは犬がお互いの豊かな人生のコーチになってくれている可能性もあるということであり、その道に乗る切符になるということです。
そして、なんと、その道のりで犬が人生のコーチになってくれているとわかる。
それは、その結果歯磨きの時間以外の犬と重ねる時間が豊かになるっていう特大のおまけがついているっていうこと。
のりつづける時に必要な2つの視点(克服方法)、方法もお話しできたらと思います。
いま、どんなお気持ちでしょうか?
「歯磨きの時間、お互いに苦痛…」
「細かいブラッシングができない…」
「申し訳ない気持ちになる」
こんな悩みを感じたことはありませんか?
「こんなに苦痛なら、犬が嫌がらない方法、ぬるだけ、なめるだけとかを試してみようかな」
「もう諦めようかな」
と考えたことはありませんか?
その気持ち、とてもよくわかります。わたしもそうなったことがあるから。
だけど、今は、そのままだともったいないって思うんですね。必ず違う状態になれるからって。
そして、いまこの状態にあるのならばそれはよろこばしいことなんですっていうことをお伝えしたい。
それってたぶんみなさんが望んでいるであろう『ずっと元気でいてほしい』『幸福であってほしい』『もっと仲良くなりたい、深く繋がりあっていることを実感したい』
『安心したい』などの望みをかなえる切符でもあるんです。
私たちの時間って限られてるじゃないですか。
特に愛犬との時間は、すごい速さで過ぎ去ってしまいます。
そんなとき、振り返った時に「苦痛を感じながらやったこと」や、「やりたいと思っているのに諦めてしまったこと」は強い後悔につながります。これは大切にしたいと思っていれば思っているほどにです。
仕事柄、ご卒業に立ち会うこともあるし、わんちゃんが高齢になってから問題を抱えて来られる方と一緒に歩むことも多い。
そんな中でうかがう言葉やおもいの中には
「もっとあの時間を大切にすればよかった」
「あの時諦めなければよかった」
「できたはずなのにできなかった」
「わたしは本当に愛せていたのか」などの言葉や想い。
これって全然悪いことじゃないんですよね。
素直で愛らしい感情だし、言葉だと思います。そう思っているのに、後悔はないとか言ってしまったり、悲しいことではないと無理やりポジティブに受け入れる必要もないんですよ。だから、本心がそこにあるって感じきることが大切だと思います。
そうしたほうが、ちゃんと前を向けるようになる。
私自身も、初代愛犬のぶっちゃん、かいくんを見送った時は本当に苦しくて、後悔や罪悪感がずっとへばりついていたという経験をしたことがあります。喪失感しかなかった。
だけど、それからたくさんのことを考え、自分の感情にむきあって、学んでやって気づくということを繰り返してきて、愛犬の卒業に対する自分の反応が変わったという経験があります。
『後悔のない卒業、心からありがとうがおくれて、その後も分離する感覚ではない統合するかのような卒業』を体験することができたんです。
そういった経験から、学んだことがあります。
問題や苦しみ中にあるプレゼントをみつける大切さ
それは、問題と感じている、苦しいと思っているならそこには必ずプレゼントがあるということです。
そして、そのプレゼントを見つけるためには、
共に時間を過ごす時間を『豊かにすること』『いま、腑に落ちた状態ですごすこと』。
豊かにするとは、ポジティブばかりですごそうとかそういうことでなく、
目を逸らさずに『自分と目の前の存在とまっすぐ向き合えた』って思えるような時間を過ごすことが大切なんです。それは深く繋がっているという実感です。
不安や心配に支配されていたり、 気になっているのについつい後回しにしてしまったり、気になっている何かがあるのになんとなくで対応するということがあまりに多くなると、それは後悔の種になります。
もちろん、それを絶対してはいけないとかそんなことじゃなくて、そのウエイトが増えると・・・ということ。
行動こそ真実、じぶんが自分の行動を一番みてるんですから。
でね、歯磨きもその一部なんですね。講座やオンラインでのご相談でも、『もっとはやくちゃんと動いておけばよかった』とおっしゃる声は少なくはない。
そして、歯磨きっていう行為がわんちゃんとの繋がりをより深く、強固にして、お互いの安心感や幸福感を増やしてくれるきっかけにだってなる。
なぜなら、歯磨きという行為は、決して簡単ではないし、そこにあらゆることが映し出されるからなんですね。
ここを源として、わんちゃんとの暮らしの質がどんどん変わっていきます。だから、目をそむけずに、ちゃんと『うまくいってない、いやがっているようだ、自分が億劫に感じている』って認めることって大切なんです。
そして、その気持ちを切符にして道に乗ることができれば、歯磨きの時間がお互い幸福な時間に変わるんですよ。
歯磨きが愛犬との幸せな時間にかわるためには?
まず、「どうやって乗り越えるか」を知ることです。
その乗り越え方のメンタル的なプロセスを知ることで歯磨きの時間が苦しいだけの時間、罪悪感の時間、やる気が出ないのに、やらなくてはいけないと思う『苦痛の時間』ではなく、愛犬とあなたにとって、愛の時間に変わるんです。
現実問題で犬が歯磨きを嫌がることも、私たちがやる気が起きないことも
あって当然です。
基本、人間は怠け者なんですから^^楽がいいもん。
でもね、この乗り越え方の見通しがつくと
『わからない』という漠然とした不安に支配されないので、たとえうまくいかなくても、嫌がられたとしても、苦しい時間だったり、目をそむけたくなるものではなくなり、愛の時間に変わるんですよ。
さっきもいったけど、いま、嫌がられて困ってるとか、自分がやる気が出ないけどやらなくては・・・みたいな『苦しむ』というプロセスに今あるのはそこにプレゼントが隠れているっていうことなんです。
だって、うまくいくようになった人、結果出している人、みんなここから始まっているから。
逆にね、全く問題に感じてないんだったら、それはそれでいいんです。こういう考えはいらない。
事実、口内環境やケアに問題が起きてないのではなく、あきらかによくないよなーと思っていたり、うまくいってないのはわかるけど、不安にもならないし、心にひっかかるものはない。
そんな感じだったら、わたしたち親子には必要ないことなんだ!ということですよね。
わたしは世の中で愛犬家の方が頑張ってやっていること、必要としてやっていることで採用していないことなんて山ほどありますもん。
みんな一緒でなくていいんですから。
ここのバランスとれてますか?
話をもどしますが、いぬが歯磨きをいやがる、自分も億劫、歯磨きでなくても何かしらの行為をとっても嫌がって困るとか、なんか関係がうまくいってないっておもう時には、もしかしたら、ここのバランスが崩れているかもしれない。
犬の軸と自分の軸の分離とパワーバランス。
関係のバランスとれてますか?
ちゃんと真ん中にありますか?
全部、犬によかれと『合わせること』に徹していないでしょうか?もしくは、『合わせさせよう』としすぎてないでしょうか?
『自分の軸はあるか?バランスが崩れていないか?という視点をもつこと』と、『よりそいすぎて、よりかかっていないか?』という視点が大切です。
こうおもうようになったきっかけをお話しさせてください。
しまったと気づいたのは老犬になってから
私が育てた初めての犬、ぶっちゃんとのお話です。12歳にしてあらゆる潜在していた問題が溢れてきたと言うお話・・・。ちょっと長いですが、参考になればとおもって。
実はわたしは、この子に対して申し訳なかったと言う思いをずっと持ち続けていました。最近やっと、ありがとうと思うウエイトが増えてきたけど、少し自分の精神の調律ができないときはやっぱり苦しい気持ちや罪悪感がわいていきます。
当時の私は愛犬ぶっちゃんが示す行動に全て寄り添うという姿勢で対応していれば、愛犬も幸せになるとおもっていたし、自分も満足していた。
これが「ドッグファースト」という考えで行動し、望むままに接していました。簡単に言うと、嫌がることを避けていたんですね。
例えば、歯磨きに関しても、愛犬が少しでも嫌がると思ったらやめて、「無理にすぐやらなくていい」と思っていたし、嫌がらない方法やツールを選択することにはげんでいました。
負担がかからないという方向で考えてリサーチ、あらゆる商品を使ったから30種類ぐらいはやってみたことがあります。
ぬるだけ、なめるだけ、ふくだけとか、そういう性質(歯石にいい歯周病にいい)をもっている水をのませたり。
それでも愛犬の口の環境は、決していいと言われる状態ではなかったから、
次には歯石がついていたら悪いからと、体に負担をかけたくなくて、無麻酔歯石とりを自分でマスターしました。
表面的には、犬の気持ちや体に寄り添っているつもりでしたが、結果的には口内の健康管理は失敗に終わったし、犬の不安や抵抗を溶かしてあげることはできず、他のケアに関しても、日常でも、分離不安やソワソワ、怖がりという面で問題行動と感じることが増えていったんです。
だけど、そこまで問題と思っていなかったため、気にはなっていたけど解決しようとはせず、あれよあれよと愛犬は高齢になっていったんですね。
その中でも最も後悔したきっかけとなったのは、12歳にして突然、悪性リンパ腫と診断を受け余命宣告を受けた時です。私は大きなショックを受けました。
もっと時間があると思っていたし、2ヶ月前に受診した健康診断では高齢だけど健康!問題ないと言われていたからです。
その後、自然療法や須崎動物病院の診療を受けたり、あらゆることをやりました。なんとかならないかと
その中で、今まで「嫌がること」を避けてきたことを後悔しました。
入院もできず、ハウスに入れることすらできなかったんですね。
正確に言うと、私が心配になったり不安になってあらゆることの選択、決断ができなかったという一面もあるでしょう。
ここではじめて「関係性」という部分での問題が浮き彫りになったのです。
今振り返ってみると、なるべくしてなったことと思うのですが、当時のわたしにとっては『何かがよくなかったんだ』ということしかわからなかったんですね。
だから、自己否定につながって、本当にくるしかった。
のちのちこの経験から学んだのは、犬との関係性は「寄り添いすぎること」ではなく、「お互いに健全なパワーバランスを守ること」が大切だということです。
パワーバランスを守るとはどういうことか
それは、お互いの軸を育み、どちら側にも偏らないということなのですが、それを意識して実践きた12年間の中で、犬がより安心し、安定した生活を送れるようになるということを実感しました。
また、その最中でも、お客様にそういった視点のアドバイスをさせていただき、よろこばしい結果に着地することで、こういった体験から得てきた視点、考え方は、再現性があって、お困りの方には必要なことなのかもしれないと思うようになりました。
わたしに関わってくださったあと、諦めずに取り組みつづけたり、気持ちを素直に表現し続けてくださった方は歯磨きが苦痛の時間からハッピーの時間になっていったケースが多々実在しているし、他のことに関してもスルスルと問題がなくなっていくことがとても多い。
歯磨きが絆を深め、愛を育む時間に
それって、犬にとっても、自分にとっても、歯磨きはただの「嫌な時間」ではなく、絆を深めるための大切な時間になったということ。
そこに取り組むと決めてちゃんと道にのり続けることができたっていうことなんですね。
こんな先輩たちがたくさんいます。
だから、同じように目の前のこの健康を大切にしたい、ふたりの豊かな時間を増やしたいっておもうなら、歯磨きはじめた段階で、いま苦しくてもその道に乗る切符を手にしたようなものだ!と思って、そっちを見ながら道にのりつづけておくってことを意識してみてください。
こう決めるだけで、歯磨きの時間に愛だったり絆、調和などの暖かいエネルギーを交換し合う時間にだってなれるのですよ。
やり続けるために大切なことは、否定をしないこと。
道に乗り続けるということは、やり方と在り方のこの2つを見直し続けるっていうことです。
そのためにはいま困っていてもいいんだって思うことが大切で、課題を感じていることを問題として捉えず、誇らしくおもう事。できない自分や現状を否定ばかりしていると、辛くなってしまいます。
だから、否定ばかりでなく『ただのステップ』にしてください。
そうすることで、やり方と在り方を見直しながら続けていくことができるようになります。
動物の口の中を丁寧に磨くんですから、それは簡単なことではありませんから、ひたすら研鑽していくんです。ふたりで力を合わせて^^
このやり続けていく過程で、メンタルってどう動くか?ってことを知っておくのが大変便利。なぜなら、あ、正常な流れだわと冷静になれるので。
ーメンタルの動き経過ー
①楽だけど、結果に不安が生じたこれはじめる前です
②苦しくて結果でない
③苦しいけど結果でた
④息するように結果出る
こうやって変わっていくんですね。
いわゆる習慣ののち大好きになるっていうこと。
こうなるためには、
次にお伝えする2つの視点をもっておくこと。
解決のための2つの視点:やり方と在り方
歯磨きの問題を解決するためには、次の2つの視点が必要です。
- 実践的な技術の習得(やり方)
まずは、犬の歯磨きに必要な技術を習得することが大切です。やり方がわからない、うまくいかないという場合は、専門家に学びましょう。
大きく分けて、2つの実践的な技術の習得です。
1)口内ケアに関する正しい知識と技術の習得
2)口内をケアせてもらうためのトレーニング・心理・関係に関する知識と技術
具体的には、正しいリラックス方法や、保定方法、ブラッシング圧や角度などの調整方法、犬猫の口内の生理的な知識の習得、具体的なトレーニング方法を習得していくことで確実に変化していきます。
- 飼い主としての在り方の見直しやパワーバランスの調整。(在り方)
もう一つ重要なこと、それは愛犬とのパワーバランスです。
そのためには、わたしたちの心理状態(在り方)がとても重要です。犬は私たちの感情を敏感に観察します。 ホルモンの匂いもかぎわけることができる。つまり、感情の動きはホルモンも動かすことから感情の動きが嗅覚でもわかるのです。もちろん、そういう機能的なことではなく、エネルギーコミュニケーションの動物なので、そういったことでも全て見抜かれる。
当然、歯磨きの時間「嫌だな」と思いながら過ごすと、愛犬も嫌だなとなる。
また、日常のパワーバランスが真ん中になくて、過去の私のように犬の軸の部分が大きくなっていると、当然歯磨きをさせてもらえるわけがないんです。
愛犬が身を委ねられる軸をもっている人になるっていうことができれば、歯磨きだけでなくあらゆる事が順調になっていきます。
この2つの視点両方必要なケース、1つでいいケース、いろいろあるので、なるべく早く結果を得たいという場合はアドバイスを仰ぐ事をおすすめします。
犬は人生のコーチ
私たちが犬との関係を見直すと、驚くほど多くのことにその影響が及びます。お互いにとっていい循環がはじまるのです。
彼らは無条件の愛をわたしたち家族にくれています。とくに、繋がりの深い相手に対し、たくさんのメッセージを送ってくれる。それは問題行動や病気として表れる事も多いけど、それはメッセージなんだと気づき、よく観察することができると、そこには特大のプレゼントがある。
もし、それがわからなくても犬との関係において目を逸らさずに向き合っていると、自分自身の軸や感情のコントロール、他の人との接し方を学ぶことができます。
私自身、犬との関係を考えることで、ただの「可愛い存在」だった犬が、私にとっての「人生のコーチ」だったということに気がつき、数年が経ちます。
そうした視点で犬との暮らしを送るようになり、彼らとの時間はより豊かになった。
それは私たちの人生全体にも当てはまります。 人間関係が改善したり、自分自身の心や体の健康が向上することもあるのです。
みちに乗りましょう
もし、あなたが「うまくできない」「愛犬が嫌がる」と感じているなら、チャンスであり、プレゼントなのかもしれません。
歯磨きが愛の時間になり、犬との暮らし、自分の人生が豊かになる道に乗るチャンス。乗り続けるには、技術と在り方の両方を学ぶことで、誰でも歩むことができます。
私と一緒に、歯磨きだけでなく、愛犬との時間全体をもっと豊かにしていきましょう。
この記事が、なにかのきっかけを提供できたら嬉しいです。